街で見かけるあの白い棒は何!?白杖の方について知ろう!
こんにちは!ちょこ健メンバーの、ののちゃんです!
暑くなる日も増えてきましたね、急な気温の変化で体調を崩さないように気を付けて過ごしていきたいです!
今回の「お役立ち情報」では、白杖を使用する方への手伝い方についてお伝えしていきます。
昨年、『ヤンキー君と白杖ガール』という弱視の女の子の恋愛模様を描いた漫画が実写化されたこともあり、白杖を持った方への支援に関心を持っている方もいらっしゃるのではないかなと思います。
それでは、今日もちょこっと知識を増やしましょう!
白杖とは?
白杖は、「はくじょう」と読み、目が見えない、見えにくいといった視覚障害を持つ方が、安全に歩行するために使用する補助具のことを指します。
白杖の機能は、以下の3つがあります。
- 周囲の情報を入手する
- 身の安全を確保する
- 視覚障害者であることを周囲に知らせる
白杖を体の前方で使用することで、障害物や階段、点字ブロックなどの情報を得て、安全に歩行することにつながります。また、白杖が視覚障害者であることを周囲に知らせるシンボルとなり、注意喚起につながります。白杖は、目の不自由な人の命を守る大切な道具です。
お手伝いが必要なタイミングとは?
皆さんの中にも、白杖を持って歩いている方を見かけたけれども、声をかけていいかわからない、どのように手伝ったらいいのかわからないという経験をしたことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。以下は、声をかけるタイミングの参考になる場面です。
- 立ち止まって周りを見渡したり、同じ道を行ったり来たりしている時・・・道に迷っていることがあります。
- 危険に遭遇しそうな場面・・・交差点や駅のホームなどで、危険が迫っているときに気がつくことが難しいです。
- 白杖SOSサインを出している時・・・白杖を両手で持ち、上に掲げるポーズは、白杖SOSシグナルと言います。「助けてほしい」という視覚障害者の方からのサインです。
目が不自由な方は、困っていても周囲に助けてくれる人がいるのか判断することができず、自分から助けを求めることが難しいことがあります。
このような様子や、困っていそうな様子を見かけたら、声をかけてみてください。
声をかけるときのポイント
それでは、白杖を使用している方が安心できるような声かけのポイントについてお伝えします。
- 1. 正面から声をかける
- 後ろや離れた場所から声掛けされると、自分に声をかけられているのか分かりにくいことがあります。
- 2. 具体的な言葉で伝える
- 「あっちにレジがありますよ」「もうちょっと進んでください」などの説明では、“あっち”がどこのことなのか、“ちょっと”がどれくらいのことなのか、分かりにくいことがあります。「右手側に5メートル進むとレジがあります」「あと一歩進んでください」という伝え方だとイメージがしやすいです。
- 3. 体に触れる前に声をかける
- 皆さんも、突然腕を掴まれたり、体に触られたら驚くと思います。腕や肩を掴んでもらって誘導を行う際にも、一言声をかけましょう。白状を掴んだり、後ろから押す行為は不安を感じさせてしまうため、厳禁です。
- 4. お手伝いの方法がわからなければ本人に聞いてみる
- 声をかけていいのかわからない、どうやってお手伝いすればいいかわからない、と感じたら、その人がどうして欲しいのか聞いてみましょう。「何かお手伝いできることはありますか?」「もしよければ案内しましょうか?」など、相手が選択できるような声かけが良いと思います。
白杖を持った方を見かけたとき、必要になったときにこの記事を思い出していただけたら幸いです!また次回、お会いしましょう(^^)
参考文献
- 公益財団法人 日本ケアフィット教育機構『白杖SOSとは?白杖使用者の声かけのポイントは何?今更聞けない視覚障害者の使う白杖とは?』2021
- 千葉県立千葉盲学校『白杖』
- 内閣府『障害者施策 障害者に関係するマークの一例』
- 日本赤十字社北海道支部点字図書センター『ひとり歩きの視覚障害者に積極的な声かけを!』
- Spotlite 視覚障害のいろは『当事者に聞いてみたvol.1 視覚障害者になんて声をかけたらいいの?』