「命のボランティア」骨髄バンクについて知ってみよう!

お役立ち情報

「命のボランティア」骨髄バンクについて知ってみよう!

こんにちは
新緑の季節になりました。

私たち”ちょこ健メンバー”が所属する、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスも緑溢れるようになりました。




慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの緑

このキャンパスには鴨池と言われる池があります。
このように天気の良い日は、鴨池の周りで話したり本を読む学生も多いです。

さて、今月の「お役立ち情報」のコラムのタイトルは「骨髄バンク」についてです。
先月の記事の内容であった「献血」と同様に日本赤十字社が運営する事業の一つです。

実は、私が所属する研究会のプロジェクトの一つに「慶應義塾大学にドナー公欠制度の導入を」をテーマに活動している人たちもいます。



骨髄バンクとは?

「白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植(特に骨髄移植)が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関のこと。」です!

日本赤十字社は...
ドナー及び患者の登録から、両者のマッチングなど移植実施に向けてのコーディネートを担っています!



骨髄バンクの仕組みとは?

『骨髄移植を行うためには、白血球の型(HLA型)を一致させる必要がある』

  • HLA型は、両親からの遺伝であるため、兄弟姉妹間では1/4の確率で一致する。
  • 血縁者で一致しなかった場合、骨髄バンクに患者登録をして、非血縁者で適合する人が見つかるのを待つことになる。
  • しかし、非血縁者とでは数百から数万分の1の確率でしか一致しない。
  • 移植の機会を十分に確保するためには、一人でも多くの一般の人々に骨髄バンクのドナー登録をしてもらう必要がある!!
     


ドナーの登録状況は?

  • 2021年4月現在 患者登録数: 1,749人  ドナー登録者数: 532,030人
  • 骨髄バンクに患者登録されている方のうち、実際に移植を受けられているのは、6割未満。
  • 満55歳の誕生日で、ドナー登録は自動的に取り消されてしまうため、常に新たな若年層のドナー登録が必要になる。


ドナーの登録状況は?

  • 2019年度の移植コーディネート開始件数は25,089件。
    • しかし、そのうちの60%程にあたる14,767件が初期段階で終了してしまっています。(=移植手術の実施にまで漕ぎ着けられていない)
    • そのうちの96%がドナー側の事情による中止。
  • 患者との適合通知が来たドナーが、提供を辞退した理由の62%が健康問題以外のもの。
    • 健康問題以外の理由で最も多い辞退理由は「都合がつかなかったから」というものです!

 

今後骨髄バンクを広めていくにあたり、骨髄バンクの新規登録者を増やすことと、社会的にどのような制度が必要かが、注目されます。



今回は少しでも骨髄バンクを知っていただくために、骨髄バンクの現状や課題について記事にしました。骨髄バンクは「命のボランティア」と言われ、自分の意思で登録するものです。最後に、『日本骨髄バンク』からのメッセージを読んでいただけたら嬉しいです。






参考文献