あなたもそうかも!?とっても身近な高血圧

病気の知識

あなたもそうかも!?とっても身近な高血圧

皆さん、初めまして。慶應義塾大学のちょこ健メンバーのままちゃんです。今日から病気の知識と予防について記事を配信していきます。毎回の配信で「ちょこっと健康」を目指していきましょうね。

高血圧って何?

第一回目は高血圧についてです。高血圧はわが国で患者数が最も多い病気ではありますが、原因や症状をよく知らないという方も多いのではないでしょうか。実は、川西町においても高血圧の方の割合が平成25年から平成30年にかけて10%以上増加しています。


川西町の高血圧の方の割合グラフ

「川西町健康づくり推進協議会設置要綱」より作成


また、川西町で病院を受診した方がいいにも関わらずしていない人が約半数近くに上ります。ぜひここで私たちと高血圧について学んで、高血圧予防に取り組んでいきましょう。それでは、まず高血圧とは何でしょうか。そもそも血圧は、心臓から押し出される血液量と、血管の収縮の程度やしなやかさによって決まります。

高血圧は、高齢などにより血管のしなやかさが失われて血管が広がれなくなり、血管内の圧力が高まることで起きます。高血圧は、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上の場合、または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上の場合、あるいはこれらの両方を満たす場合に診断されます。家庭で測る場合には、5~7日の平均でどちらか一方でも135mmHg/85mmHg以上である場合に高血圧と診断されます。日本人の高血圧の8~9割は、遺伝的素因や食塩の過剰摂取、肥満などの要因が組み合わさって起こるとされています。


高血圧の診断基準

高血圧の診断基準(高血圧治療ガイドラインより作成)



高血圧で起こる症状は?

では、高血圧になったらどのような症状が起こるのでしょうか。なんと、高血圧は一般に無症状のことが多いのです。そのため、高血圧が持続してしまうと、動脈硬化が進行し、脳血管障害や心筋梗塞、心不全、腎不全など重大な病気になる危険性が高まります。そのため、食生活を中心とした生活習慣の改善が予防・治療にきわめて大切です。



参考文献

  1. 川西町健康づくり推進協議会.「川西町健康づくり推進協議会設置要綱」.(閲覧日2021年1月5日)
  2. 川西町健康子育て課.「第2期川西町国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)中期評価」.(閲覧日2021年1月5日)
  3. 日本高血圧学会.「一般向け『高血圧治療ガイドライン』解説冊子『高血圧の話』」.(閲覧日2021年1月5日)
  4. 浅野嘉延ほか(2021).『看護のための臨床病態学.改訂4』.南山堂.